栗ノ木バイパス沿いにあり、天丼の大きな看板が目印。店の前に立つと、ゴマ油の香りに食欲をそそられます。昭和11年に渋谷で創業した天ぷらの老舗「天松」で腕を振るったご主人。この道45年の熟練の技を駆使して揚げる本格的な江戸前天ぷらはツウも納得の味。おまけにリーズナブルな価格で味わえることからリピーターも多いとか。

平日のランチタイムには日替わり定食などのお得なメニューを用意。このほか、豊洲直送の穴子天丼、車海老を使った上天丼、天ぷらと刺身、天ぷらとのっぺなどを組み合わせた料理コースなど滋味（じみ）あふれる自慢の味が多彩に揃います。

ランチ天丼825円（税込）もあるけど、ちょっぴり奮発して通常メニューの天丼をオーダー。ランチ天丼は海老が一つに対して、こちらは二本。海老好きには断然こちらがオススメ。このほか、キス、季節の野菜三品（写真はフキノトウ、カボチャ、ナス）が丼を覆います。

純正のゴマ油とコーン油をブレンドして揚げる天ぷらは、黄金色の衣とサクッとした食感が特徴。秘伝のタレも相性抜群です。使用する食材や油のこだわりに加え、揚げる温度やタイミングなど、ご主人の勘やコツという技。「常にベストな状態で提供できるように心掛けています」。優しい人柄も味に滲み出る、名人が揚げる江戸前天ぷらを堪能あれ。