「やる気スイッチ」を押す前に、やっておきたいこと(新潟市中央区のフリースクール fabstudy calm)
フリースクール fabstudy calm
「どうせやってもムダ」
「もう頑張っても変わらない」
そうつぶやく子を見ると、つい「そんなこと言わないの」と返したくなります。
でも、そう感じてしまうのには理由があります。
それが、心理学で言う「学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん)」という状態です。
何度やっても変わらなかった経験
学習性無力感とは、簡単に言えば「何をしても状況が変わらない」と感じて、
行動する力そのものを失ってしまう状態のことです。
たとえば、テストで頑張っても点が上がらない。
学校に行こうとしても、また疲れてしまう。
誰かにわかってもらおうとしても、うまく伝わらない。
そんな経験が積み重なると、「努力してもムダ」という気持ちが強くなり、
やがて“やる前からあきらめる”ようになります。
「怠け」ではなく「エネルギー切れ」
この状態を「怠けている」と見てしまうと、子どもはさらに動けなくなります。
本人は「やりたいけど、やっても失敗する」と思っているため、
責められるほど「やっぱりダメだ」という思い込みが強化されてしまうからです。
学習性無力感とは、“心のバッテリーが切れている”ような状態。
まずは充電が必要なのに、無理に動かそうとすれば、ますます消耗してしまいます。
calmでのアプローチ
fabstudy calmでは、こうした子どもたちに対して、
「できることを小さく積み重ねる」ことを大切にしています。
・その日に来られたら、それだけで一歩。
・課題に少し手をつけられたら、それも前進。
・「今日はここまでやってみよう」と自分で決められたら、大きな進歩。
“やれば変わる”という感覚を、少しずつ取り戻す。
それが、calmでの「再スタート」の第一歩です。
あきらめを責めず、希望を小さく拾う
学習性無力感を抜け出すためには、
「もう一度やってみよう」と思える小さな成功体験が欠かせません。
保護者の方にできるのは、
“やらない理由”を探すことではなく、
“少しでも動けた瞬間”を一緒に見つけてあげること。
「今日は、ちゃんと起きられたね」
「自分から話してくれてうれしかったよ」
そんな一言が、心のバッテリーをゆっくりと充電していきます。
まとめ
「やる気がない」のではなく、「やる気を出せる力が弱っているだけ」。
そう考えられるだけで、子どもとの関わりはずっと優しくなります。
fabstudy calmは、そんな“あきらめ”の中にある小さな希望を、
もう一度灯していく場所でありたいと思っています。
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