新潟市の小学生親子必見! 夏休み自由研究特集
夏の大三角を探してみよう
前回、新潟市内でも意外と星は見えるもの、というお話をいたしました。写真と一緒に紹介し、これくらい見えるものですといった例も示してみました(連載第5回)。
今回は、新潟市内で夏に見える星や星座を探すときの、具体的なポイントを紹介しようと思います。
まず、次に示す写真をご覧ください。この写真は長岡市(旧栃尾市)の道院高原で撮影しました。遠くに見える山は守門岳(すもんだけ)です。写真中央に天の川、左側にはくちょう座、左1/3に夏の大三角、右側ぎりぎりに、さそり座が見えます。私は低い位置にある天の川を、この写真のように撮るのが好きです。
夏の大三角、天の川、さそり座 長岡市(旧栃尾市)道院高原にて撮影
「でもこれって旧栃尾だから撮れるんでしょ?」、「新潟市内から見える訳ないじゃない」といった話になりますよね。では次の写真。
夏の大三角、天の川
上の写真は、ちょっと画像が荒れていますが、新潟市の江南区で撮影しました。機材は何を使ったでしょう? 栃尾で撮った写真は一眼レフを使いました。この写真は…スマホです。夏の大三角が、はっきりわかりますし、中央に天の川があるのもわかります。
夏の大三角-1
(はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイル)
夏の大三角-2 (3つの1等星をつなげた三角形)
※1等星:星の明るさの等級で、とても明るい天体のこと。
写真(夏の大三角-1)に、まずは、はくちょう座を図示してみました。黄色い線が、はくちょう座です。そこに夏の大三角と呼ばれる、3つの1等星の名前を入れてみました。
その次の写真(夏の大三角-2)は、夏の大三角をイメージしやすいよう線を入れ、三角形にしてみました。
8月上旬、夏の大三角は天頂から東の空に見え、21時頃には天の川は、ほぼ縦に流れます。はくちょう座の十字がわかりやすく探しやすいと思います。まさに十字に見えると思います。
実際に探してみるとなると、スマホアプリを使って位置や形を見るのが便利です。星図アプリが色々出ています。GPSと連動して、今見えている方向にどんな星座があるか等もわかるものが多いです。筆者はStarChartというアプリとVixenのNebula Bookというアプリを使っています。
晴れ間を見つけて、ぜひ夏の大三角探しにチャレンジして下さい。
…考太郎でした。次回は最終回(第6回)、撮影についてのお話です。
(第6回へ続きます。)